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独自技術で包囲網を打破。中国のボタン型電池、AIデバイス向けに供給加速

Posted on 1月 14, 2026 By user 独自技術で包囲網を打破。中国のボタン型電池、AIデバイス向けに供給加速 へのコメントはまだありません
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ボタン型電池の開発・製造に取り組む中国スタートアップ「国研新能(Sritpower)」が2025年10月に、シリーズBで合肥海恒投資(Hefei Haiheng Holdings Group)から約5000万元(約10億円)の資金調達を実施したと発表した。資金は製品開発の強化と生産能力の拡張に充てられる。

国研新能は2019年に設立され、2020年以降は高性能のボタン型リチウムイオン電池の開発に注力。独自技術により、電池大手の独ファルタ(VARTA)が持つ特許技術を回避し、材料から製造まで国内で完結するサプライチェーン体制を確立した。

AI搭載が進むスマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、ARグラスなどのウェアラブルデバイスは急速な成長を遂げている。これらの次世代デバイスの電源として、長時間使用できる安全な小型電池の重要性が高まっている。世界のウェアラブルデバイス用電池の市場規模は、2025年には100億元(約2200億円)を突破すると予想されており、なかでも金属ケースの高性能電池が市場全体の4割以上を占めると見込まれている。

創業者の張豊学氏は、「米アップルのAirPodsのヒットが高性能ボタン型電池の需要を急増させたが、ファルタの特許技術が壁となり、中国メーカーの参入はほぼ不可能だった。我々は1年半をかけ、特許に抵触しない全く新しい技術アプローチを確立した」と語る。

金属ケースを用いた電池は、現在主流のパウチ型電池に比べ、エネルギー密度や安全性、省スペース性、サイクル寿命などに優れている。同じ体積なら電池容量は20%以上向上し、急速充電にも対応するほか、圧迫に強く膨張の恐れもない。形状が均一であるため、薄型デバイスにも採用しやすい利点がある。

同社は、極板のラミネート技術や正負極の垂直積層構造、薄肉材料のレーザー溶接、微細孔注液技術など複数のコア技術を駆使し、製品の一貫性と良品率を向上させ、業界で唯一の全自動生産を実現した。革新的な封止構造に内圧開放設計を取り入れ、熱暴走のリスクを大幅に低減。独自の注液プロセスにより、電解液の蒸発を効果的に抑えて、長期にわたって安定性を維持できる。

目下、小米(シャオミ)が展開する家電ブランド「米家(MIJIA)」のスマートグラス向けに電池を供給しており、海外顧客と共同でVRグラス用の超薄型電池の開発も進めている。

張氏は、競争の激しい中国の電池業界で生き残るには差別化戦略が不可欠だと強調したうえで、「今後、内部スペースの限られた小型デバイスでは、パウチ型電池に代わって金属ケース電池の採用が広がると期待される。当社はこの流れに乗り、中国の小型電池の分野で圧倒的な存在になることを目指す」と語った。

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[元の記事はこちら](https://36kr.jp/444744/)

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